錚錚たる歴史
調和57年8月に設立された「東京都倫理法人会」は、会員数も現在では5000社になり、4年後には7000社を目標に順調に増え続けている。「心の経営」のネットワークを広げるために、都内50ヶ所で、モーニングセミナーをはじめ、後援会、倫理朝礼の実施などの活動を行っている。
これまで錚々たるメンバーが東京都倫理法人会の歴代会長に名前を連ねている。初代は川村茂邦(大日本インキ化学工業社長・当時)、2代目は滝川精一(キヤノン販売会長・当時)、3代目は中野里孝正(築地玉寿司社長・現在)と受け継がれ、現在の4代目に山田会長が就任した。
山田会長は「ミニメイド・サービス」(本社・東京都千代田区)社長、幹事長の瀧住寿彦氏はリフォーム工事の「タキズミ」(本社・文京区)社長である。
また倫理法人会の会員も皆、経営者であり、それぞれが会社に戻ったら「一国一城」の主で、そうした人たちを取りまとめる苦労もこの2人にはある。
「2代目の滝川会長は常に『嘘をつくな』『数字に強くなれ』と、話していた」と、当時を振り返る。
東京都倫理法人会では会長が全体の方向性を示し、幹事長が具体的に実行に移すという役割を担っている。
「自分が高まることによって社風が変わり業績もよくなる。中小企業は(ある面)トップの実践で決まる」と、山田氏は話す。
倒産割合が低い
実際に、社長自身が3時間早く出社して、トイレの掃除を日課としたり、社員の机を拭き始めた社長もいた。そうした“勉強”で社風まで変わった企業もある。「何よりも朝早く起きて早いスタートを切ることが大切」
朝早く起きることで、経営者はさらに健康になると言う利点もある。
「経営者が午前7時に出社する会社は倒産する割合が低く、さらに午前6時半に出社する会社はさらに倒産する割合が低いという統計もある」と、山田会長は話す。古くから「早起きは三文の徳」というが、三文どころではないようだ。
山田会長は38歳のとき、知人に紹介され初めてこの会を知り、それまでの生活から早起きは自分には無理だと思っていたが、「あなたが変わるために早起きしてみたら」と、言われて“経営者モーニングセミナー”に顔を出した時に、経営者としてショックを受けた。
「この経営者モーニングセミナーは一宗一派にとらわれないニュートラルな会で、出席していくうちに自分の心のありようが変化して、自分は経営者として、それまでは社員の悪いところばかりが目についたが、美点を発見するようになり、コミュニケーションも増えた。今は必ず午前5時前に目が覚めるという習慣になった」
瀧住幹事長の「倫理法人会」との出合いは37歳のとき。「父親が近所の人から聞いてきて、いきなり富士高原研修所(静岡県御殿場市)の2泊3日の研修に行き『なかなかええ勉強やな』と思い、モーニングセミナーの会場にいきなり行き、入会させてくれと頼んだ」
成功の法則とは…
倫理研究所の学びの基本である「万人幸福の栞」という1冊の本がある。その17条の言葉が人生のすべてを表現する、という。成功の法則ともいえる。
山田会長はその第9条にある「約束を違(たが)えれば、己の幸を捨て他人(ひと)の福を奪う」という言葉を常に考える。「小さな約束でもきちんと守るのは基本中の基本です」
東京都倫理法人会では2代目経営者を対象にした「敬愛塾」の活動を、瀧住幹事長が中心となり積極的に行っている。
「東京都倫理法人会」のこうした“勉強会”が必要な時代なのである。
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