利益より「ひとのため」
「ひとのため 世のため ちょっとだけ自分のため」。そんな理念を掲げ、障害者が利用しやすいバリアフリー理美容店を経営、老人ホームで無料散髪を行うボランティア団体を主宰している。
社名の「黒鹿三(くろかみ)」は、出身地の鹿児島県黒島の地名を組み合わせてつけた。昭和50年に江戸川区春江町で理美容店を開店。現在社員は20人。
約15年前、足の不自由な女性客に店が2階に移動することを伝えたところ、「もう来られなくなってしまう」と女性客のほおに涙がつたった。その姿に心を打たれ、即座に「エレベーターをつけます」と約束。平成5年に改装した店舗は、江戸川区に「第1号バリアフリー理美容店」として認証され、遠方からも客が集まるようになった。
「昔はもうけを一番に考えていたが、人のためになることが一番うれしいことに気が付き、すっかりはまってしまった」と笑う。
3年前から保護司に任命され、青少年の更正にも尽力。夢だという老人ホーム経営計画も着々と進んでいる。
現在は江戸川東準倫理法人会の会長も務める。会の教えで早起きするようになり、2年前からジョギングも始めた。「酒もやめて見違えるように健康的になった。良いアイディアは朝浮かぶんですよ」。毎日が楽しそうだ。
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