利益率高い調剤で活路
他の薬屋に先駆けて“調剤”に取り組んだことが「生き残りの理由」という。医師が薬を出すのではなく、医師は処方箋を出し、薬剤師がそれを調合する。当たり前のようだが、昔は薬屋といえば市販の薬を売る「オーバーザカウンター(OTC)」が仕事で、調合も医師が行っていた。
「内も最初はOTC」。東京理科大卒業後、当時最大手だった薬局で三年間店長の修行をし、昭和51年に日野市多摩平に店を構えた。5年ごとに新店舗をオープンしたが、バブル崩壊後、大型店の台頭で価格競争を強いられ、「売れても利益が出せない」危機に。
しかし、ぎりぎりの努力は大型店と張り合う薬屋と評判を呼び、内科の医師が相談にくるなどし、さまざまなきっかけから中野区東中野で調剤専門薬局をスタートさせた。薬剤師がいない店との差別化が図られ、利益はOTCの約10倍いわれる調剤の市場で売上げを伸ばした。現在は都内に9店舗を構える。
毎週4時間行う店長会議では感銘を受けた「愚痴や文句を吹き飛ばして乗り切る方法として参考になる」という。“医薬分業”は都内6割の医療機関が実施するようになり、薬剤師の出番も多くなった。「時代なんて読めないけど、ただ一生懸命やるだけ」と笑う。
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