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欠かさぬ感謝が生む信頼
昭和61年創業。「何でも屋ですよ」という通り、製品の陳列棚には雑多な物が並ぶ。企業や商品のネームプレート、お守りにつける小判…。社長のアイディア商品で「全然売れなかった」人生訓入りの磁気小判と、大当たりした磁気ブレスレットも。
「商売、息ははいてから吸うもんだ」。パートを含め23人の従業員は、出入りの運送業者にも感謝の言葉と一杯のお茶を欠かさない。「それで信頼関係が生まれたら、安いもんでしょ」。都足立区西倫理法人会の副会長。歯切れの良い語り口調で各講演会にも引っ張りだこだ。
栃木県出身。中学卒業後「バナナが食べたくて」北区の八百屋で働き始めた。金属関係の仕事は、妹の嫁ぎ先のメッキ業を手伝ったのがきっかけ。独立後はプレス加工も手がけ、得意分野を持つ業者と協力して製品を完成、梱包まで行うことで、受注商品の幅を広げた。
バブル期は逆風が吹いた。円高のあおりで製品の大幅な値下げを強いられたが、共に苦労した従業員が家を持った。田舎の両親に感謝され、「うれしいじゃない」と顔をほころばせる。
「急いで迎えに来ると困るから」と墓参りを欠かさず、盆暮れ正月は従業員にも線香代を渡す。「親を大事にしねえやつはダメだよ」。口うるさいが面倒見の良い“町工場のオヤジさん”だ。
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