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最終回(2001.12月)
  ■Vol.1:インターネットしてますか?
■Vol.2:顔の見える会社、できてますか?
■Vol.3:ワン・フェイス・トゥ・ザ・カスタマー!
■最終回: デジタル・リテラシーを身につけよう!
 
 
     
   ■ 身近なところで着々と  
     
 

 衛星デジタル放送、デジタル携帯電話、デジカメ、デジタルコピー、デジタル公衆電話、デジタル…? もう世の中は、どこを見ても「デジタル」の嵐ですね。
 「IT革命」と聞くと、大企業の基幹業務システムのような大がかりなものばかりを想像しますが、実際はそれだけではありません。iモードに代表されるケータイ電話によるインターネットサービスは、驚くべき勢いで進化・高度化を続けています。毎朝、通勤電車に乗るために通り過ぎる駅の自動改札機。私たちにとって、じつに身近な存在ですが、それが情報発信の拠点になろうとしています。駅の自動券売機や自動改札機で高いシェアを誇るオムロンは、駅の自動改札を利用した携帯電話向けのコンテンツ(情報番組)配信の試験サービスを9月29日から東急東横線で始めています。

 「goopas(グーパス)」と名付けられたこのサービスは、予めサービスに登録した利用者が定期券で自動改札を通過すると、その直後に利用者の行き先の地域情報を携帯電話にメール配信するというものです。たとえば、渋谷から自由が丘までの定期券で通っている利用者には、渋谷駅の自動改札を通過した直後に、自由が丘周辺地域で行われている各種のイベントや商店セールなどのタウン情報が、メールで届きます。しかも、利用申込時に個人の趣味嗜好を登録してあるので、それぞれが必要としている情報だけが細かく選別されて届けられるのです。前回のIT戦略講座でお話した「CRM」がここでも活かされています。試験運用に協力しているのは、情報誌の『ぴあ』、東急電鉄、東急エージェンシーの各社で、それぞれの会社が持っている情報コンテンツをネットワークで共有しながら、最適な番組情報を利用者に配信する仕組みです。さらに、資生堂や東急百貨店、ハーゲンダッツ、日本コカ・コーラなどもコンテンツ提供に参加する予定で、幅広い生活情報がきめ細かく配信されることになりそうです。

 「IT革命」は身近なところで、また目に見えないところで着々と進行し、私たちのライフスタイルにも、大きな変革をもたらそうとしています。日本の“インターネット元年”といわれた1995年当時は、インターネットの広大な情報世界から、自分の欲しい情報を一生懸命に検索するといった使い方が主流でした。それが、わずか5年ほどの間に、「欲しい情報だけが、向こうから届けられる」時代へと変わりつつあるのです。広く一般への付加価値情報サービスとして、あるいは顧客サービスとして届けられる情報コンテンツが、新たな消費行動の引き金をつくる時代へ。情報が、新たな価値を生み出す時代が、既に幕を開けています。

 
     
   ■ つながらないと、始まらない!  
     
 

 そして、いま、ブロードバンド! 情報を運ぶ通信回線が太く、広くなることで、インターネットを利用した各種のサービスが、大きく様変わりしようとしています。ストレスなく大量の情報がやりとりできるようになって、情報配信のコンテンツも多彩なものになってきました。音楽あり、ビデオ映像あり、ゲームソフトあり…。いままでインターネットで送ることを躊躇していたような膨大な情報が堰を切って流れ出してきたのです。

 ブロードバンドは「第2のIT革命」、「BB革命」が始まったと指摘する専門家もたくさんいます。この10年のIT革命は、各駅停車のようなもの。これからのBB革命は、「超・IT革命」とも呼ぶべき、リニアモーターカー並みのスピードで進展するとみられています。そうした時代に求められている能力とは、専門的な技術知識の理解ではなく、ITによってもたらされる「時代の変化」をいかに鋭敏に感じとって、自身のビジネスに活かしていけるかという能力です。読み書きの能力や文学を理解する能力のことを「リテラシー」といいますが、まさしくこれからの時代に必要なのは、「デジタル・リテラシー」です。デジタル技術の進展をきちんと見つめ、そこから本当に価値あるものを読み出し、適切に利用していくことのできる能力が求められています。

 これからの時代が、本格的なネットワークの時代。社会の最先端のごく一部の世界で進展してきた「IT革命」が一気に、爆発的に普及していく時代の幕開けです。そこでは、あらゆる企業と人とが、ネットワークを通じて結ばれ、電話や手紙と同じ感覚でITを使いこなして新しいビジネスの形をつくりあげていくことになります。
 まずは、インターネットから…。つながっていなければ、何も始まらない。そういう時代への最初の切符が、e-mailアドレスでありホームページなのです。IT戦略の第一歩は、早ければ早いほどいい。ニャン太はそう皆さんにお話しています。(完)

 
     
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