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衛星デジタル放送、デジタル携帯電話、デジカメ、デジタルコピー、デジタル公衆電話、デジタル…? もう世の中は、どこを見ても「デジタル」の嵐ですね。
「IT革命」と聞くと、大企業の基幹業務システムのような大がかりなものばかりを想像しますが、実際はそれだけではありません。iモードに代表されるケータイ電話によるインターネットサービスは、驚くべき勢いで進化・高度化を続けています。毎朝、通勤電車に乗るために通り過ぎる駅の自動改札機。私たちにとって、じつに身近な存在ですが、それが情報発信の拠点になろうとしています。駅の自動券売機や自動改札機で高いシェアを誇るオムロンは、駅の自動改札を利用した携帯電話向けのコンテンツ(情報番組)配信の試験サービスを9月29日から東急東横線で始めています。
「goopas(グーパス)」と名付けられたこのサービスは、予めサービスに登録した利用者が定期券で自動改札を通過すると、その直後に利用者の行き先の地域情報を携帯電話にメール配信するというものです。たとえば、渋谷から自由が丘までの定期券で通っている利用者には、渋谷駅の自動改札を通過した直後に、自由が丘周辺地域で行われている各種のイベントや商店セールなどのタウン情報が、メールで届きます。しかも、利用申込時に個人の趣味嗜好を登録してあるので、それぞれが必要としている情報だけが細かく選別されて届けられるのです。前回のIT戦略講座でお話した「CRM」がここでも活かされています。試験運用に協力しているのは、情報誌の『ぴあ』、東急電鉄、東急エージェンシーの各社で、それぞれの会社が持っている情報コンテンツをネットワークで共有しながら、最適な番組情報を利用者に配信する仕組みです。さらに、資生堂や東急百貨店、ハーゲンダッツ、日本コカ・コーラなどもコンテンツ提供に参加する予定で、幅広い生活情報がきめ細かく配信されることになりそうです。
「IT革命」は身近なところで、また目に見えないところで着々と進行し、私たちのライフスタイルにも、大きな変革をもたらそうとしています。日本の“インターネット元年”といわれた1995年当時は、インターネットの広大な情報世界から、自分の欲しい情報を一生懸命に検索するといった使い方が主流でした。それが、わずか5年ほどの間に、「欲しい情報だけが、向こうから届けられる」時代へと変わりつつあるのです。広く一般への付加価値情報サービスとして、あるいは顧客サービスとして届けられる情報コンテンツが、新たな消費行動の引き金をつくる時代へ。情報が、新たな価値を生み出す時代が、既に幕を開けています。
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