むさしの吉祥寺倫理法人会 会長 鳴海剛

最終更新: 5月4日

栞からの気づきの実践報告をさせていただきます。 最新のグッドモーニング3月号にも載せていただいていますので、殆どのみなさまはご存じかと思いますが、私の生業の一つに芸能系の演者としてのお仕事がございます。 今回書かせていただくのは、その内容についてです。 実は今月、私はある海外制作の撮影現場が入っております。 しかし、放映された際に私が映ることはございません。 私のお役は、ある演者さんのスタンドイン(=影武者)だからです。 スタンドインとは、カメラの位置等を決める際に、本来の出演者に代わりに入る役割のことです。 今まで私は、スタンドインを担当したことはございません。 気持ちの中にも、「演者なのに、映らないものに出ることはありえない」という、その役割自体を見下した部分がございました。 しかし、倫理法人会で学び 栞の十条、勤労歓喜 74 ページ、「人を助け、人を救い、人の喜びをわが喜びとする、その喜 び、これこそ地上無比の喜びである」 75 ページ、「つまらぬ仕事だとか、いやなことだとか考えて、仕事の好き嫌いをする。こう した人は一生涯たましいを打った仕事につく事は出来ず、人生の喜びを満喫する事は出来な い。」 がございます。 私の中で、今回のお話をいただいた際に、万人幸福の栞の第十条の一文が頭に入ってまいりました。 今回のお話をくださったのは、懇意にしている友人の監督さんからです。 所属事務所のマネージャーともお話しして、せっかく彼が私を希望されているのだから、お受けしましょうと決めました。 先日の現場でも、友人はとても喜んでくださいました。 喜んでくださった彼を見て、お受けしてよかったと心から思いました。 今月末までこのお仕事はございます。 必要としてくださって、喜んでいただけるのなら、精一杯務めてまいります。 以上、私にとって、最新の栞からの気づき、実践報告でございました。 尚、この撮影の詳細については守秘義務がございます。 上記以上の内容はお伝え出来ませんので、その旨ご承知おきくださいませ。



【仕事の質における陰陽】 「自利利他」と言う言葉があります。 「自利」とは、自己の修行により得た功徳を自分だけが得ることをいい、「利他」とは、自己の利益のためでなく、他の人々の救済のために尽くすことをいいます。これらが完全に両立出来ていることが理想なのだそうです。 元々は仏教用語だそうです。 では、純粋倫理的にはどのように考えればよいのでしょうか。 「利他」の対義語として「自利」があると考えることが出来ます。 目には見えない次元で全が繋がっているという「全一統体の原理」。 そして、「見えない次元で一つながり」が理解できないと「利他」は納得できないものとなるでしょう。「自利」のみで生きようとしてしまいます。 おもてに顕われた面を顕界(陽)といい、潜んでおもてに顕われない一つながりの世界を幽界(陰)と表現します。 自分や他人その他諸々は、おもてに顕われている面において「多」であり、それらを見えない次元で統一している「一繋がり」の面において「一(いつ)」であると考えます。 さて、芸能の世界では、どのようになっているのでしょうか。 表舞台に立ってスポットを浴びる人々と、もう一方で「裏方」と呼ばれる陰で支える役割の人々がいます。 これを「陰陽」で説明すれば、「表舞台に立つ人」を「陽」といい、「裏方の人々」を「陰」と表現できるでしょう。 浅薄に捉えると「陽」が本質本体と見てしまいがちです。 ですが、実は「陰」が本質本体なのです。本体本質である「陰象界」のシャドー(影)として顕われた世界が「現象界」なのです。 ここで考えさせられるのは、「表舞台に立ちたい」という欲求です。 多くの芸能人は「主役になりたい」「ステージのセンターに立ちたい」と願い、日々芸を磨いていらっしゃいます。その努力たるや大変なものです。時には醜い「足の引っ張り合い」まで散見されます。 つまり、本質である「陰象界」のシャドー(影)として顕われた「現象界」で光り輝きたいと願っているのです。 見えない次元というものがあり、この見えない次元が大切なのです。 切り花は表向きはとても綺麗に咲いています。「わぁ~♪綺麗~♪」と言われるために美しく咲いています。しかし、根は張っていません。うわべだけ綺麗に咲いているのです。芸能の世界も同じです。うわべがいかに綺麗であっても、根なし草では咲き誇り続けることは出来ません。 鳴海会長の報告の中には「自利利他」「天職観」「陰陽の法則」が滲み出ています。 芸能界で活躍し、倫理の会長も務められています。いわば、「表舞台の人」といえましょう。 この鳴海会長が「働き方の陰」の部分にまでも価値を見い出したことは紛れもなく大きな自己革新です。今後の「むさしの吉祥寺倫理法人会」が益々楽しみになってまいりましたね。 人の自覚(己を知る)の第一歩は、ここが一ばんよい。天下一品のえらばれた土地である、と知ることである。今がまた二度と無い時であることを、はらの底から自覚する。それが人間の一年生である。だから今直面していることが、一ばん良いことであり、今の環境は、ただ爾(なんじ)の為にかく用意され、かく運転され、かく選ばれていることを、しみじみと悟る。ここに自然に喜びの世界があらわれて、すべて歓喜に輝く。 『純粋倫理原論』P287 (文責:法人スーパーバイザー工藤直彦)

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