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対談 髙嶋民雄(第12代会長)×小林良子(第13代会長)

東京都倫理法人会髙嶋民雄第12代会長の任期満了に伴い、小林良子副会長が次期会長に就任されます。
折しも今年度は東京都倫理法人会設立40周年の節目の年。現、次期お二人の会長に、東京都倫理法人会の在り方、今後の方向性など、それぞれの思いについて語っていただきました。
-髙嶋会長はまもなく任期を終えられますが、この3年間を振り返っての感想や思いを教えていただけますか。
【髙嶋会長(以下、髙嶋)】あっという間でしたね。長く楽しめるかと思いましたが、思いのほか早かったというのが正直なところです。
会長に就任した時、東京都の活動方針書に「原理原則を貫く」「土俵の真ん中で相撲をとる」という言葉を書きました。
「原理原則を貫く」とは、それにのっとっていないものは見直すということです。約束事は守る、つまり倫理研究所が定めた方針と合致させるということです。
「土俵の真ん中で相撲をとる」というのは、正面から正々堂々と勝つということです。困難や障害も喜んで受け入れる、絶対に逃げない。その肚は決まっていました。
当時の飯作幹事長に「東京都の苦難は髙嶋会長だ」と言われましてね。それで名刺や名札に「会長(苦難)」と入れました(笑)。「どんな苦難も逃げずに喜んで受け入れる」という自分へのメッセージも含めた意思表示です。
-小林次期会長から見て、髙嶋会長はどんな会長でしたか?
【小林次期会長(以下、小林)】髙嶋会長は厳しいし、口もあまりよろしくないところもありますが(笑)、一貫性があり、信頼ができて尊敬できる方です。私にないものを持っておられます。苦難を喜んで受け入れて、逃げることなく本当に実行される方、それが髙嶋会長です。倫理の苦難感を一番身近で勉強させていただいた、そんな3年間でした。
-来期、会長になるにあたっての抱負や思いをお聞かせください。
【小林】髙嶋会長のテーマは苦難でしたが、来期は福門をテーマにします。それが自分の個性(たち)だと思っています。高嶋会長が名札に「苦難」と書かれておりましたので私は「福門」を印刷してもらい二人並んだら「苦難福門」になるようにしたいと考えております。
私はとてもプラス思考なので、いろいろな問題が起きたらそれを福に変える。それを会長としてやらせていただきたいと思っています。 そして、今一番必要なのは人財育成です。「倫理での実践によって人生が良くなった」と心から実感している人がまだまだ少ない状況だと感じております。自分からさまざまな役を、「やりたい」と手をあげてもらえるようにしたいですね。倫理の役を楽しいと思えるような会の運営を目指していきます。
-髙嶋会長が3年間やってきた中で変えたい部分、変えたくない部分があると思いますが、その辺りのことを聞かせていただけますか。
【小林】時代に合わせて、変えるべきことはどんどん変えていきたいです。
会員には個人事業主や小規模の会社が多いですが、その人たちが倫理の学びを通じて経営者として育っていき、工夫をしながらステージアップできるようにする。会員のビジョンの明確化と純粋倫理を学んでいくための方法や、倫理経営を続けるためのやり方、在り方はどんどん変えていきたいです。
逆に、東京都倫理法人会としてあるべき姿は変えてはいけないと思います。10年後に東京都はどうありたいか、未来に向かって自分をどうすべきか、そういう考え方や在り方は変わりません。
-髙嶋会長が小林さんに期待することは何でしょうか?
【髙嶋】次期会長はどうすべきかをずっと考えてきて、1年近く前に小林さんにお願いしました。
小林さんは柔和で、一見すると笑顔いっぱいなのですが、結構厳しいことを言います(笑)。私が言えないことをはっきりと言う。私とは違う人となりなので、小林さんの長所を生かしてもらいたい。変わるべきものと変わってはいけないもの、これを明確にしてほしいですね。
変わってはいけないものとは、原理原則にのっとり純粋倫理を基底にした東京都であるということです。東京都は名実ともに日本一となり、日本全国のモデル単会、模範単会となり、自ら入会させてほしいと言われるような会であってほしい。小林さんはその期待に十分応えてくれる方だと思い選びました。
-小林次期会長はその期待に応えたうえで、今後どう在りたいですか?
【小林】期待外れにならないようにしたいです。名実ともに日本一であるということは、髙嶋会長だけではなく東京都の三役が共感している部分です。
あるべき姿が東京都に全てあり、学べる場を作っていきたいです。これは次の会長にもバトンとして渡したいことですね。倫理に入ったら幸せになり、会社がうまくいき、「ぜひ入会させて下さい」と言われる流れが自然にできているような、憧れの団体を目指したいです。皆さんと一緒に東京都倫理法人会を良くしていきます。
【髙嶋】楽しくやってもらいたいね。楽しくなければ倫理じゃないよ。
【小林】大事にしたいのは感謝の心ですね。こうやってバトンを渡してくださったことに感謝です。当たり前のことが当たり前じゃない、小さなことでも感謝できる団体にしていきたいと思います。

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※写真右上のリボンの色は年表上の在任期間の色と対応しています

東京都40周年の歩み

1982年(昭和57年)に設立した東京都倫理法人会。
今年は創立40周年を迎えました。
設立してからの歴史を振り返ってみましょう。

ー 東京都倫理法人会の設立まで
 1980年10月1日千葉県船橋市にある「長太郎会館」にて全国初の倫理法人会である千葉県倫理法人会が設立されました。
 滝口長太郎氏は、小さな海産物問屋から身を起こし、資料、住宅、レストラン産業など独特の企画力と社会貢献意識の高さで事業を拡大していた経済界のリーダー。その当時、一般社団法人倫理研究所創立20年記念事業の一環として全国各地に法人会員が急増していました。そして、今の倫理法人会制度設立の必要を長太郎氏は感じ、実現するために定期券を購入し何度も研究所に通い、ついに千葉県倫理法人会を270社で立ち上げました。
 その後、熊本、鹿児島、広島、愛知、京都、茨城、福岡と続き、東京都は全国で9番目に設立されました。
 設立パーティーは昭和57年8月27日京王プラザホテルで執り行われました。
東都132社、城北127社、城西121社、城南214社、城東127社、 計721社により歩み始めました。当初空席だった初代会長には、紅屋印刷(現:紅屋オフセット株式会社)の今井寅吉氏の推薦で、昭和58年4月20日に川村茂邦氏が就任。川村茂邦氏はM&A戦略を駆使し、大日本インキ(現:DIC株式会社)を世界的な企業に成長させた経営者です。

ー 東京都倫理法人会設立の後の歩み
川村茂邦会長が就任後、東京都倫理法人会は飛躍的に発展してまいりました。昭和60年1月30日、上野倫理法人会を第1号単会として、次々に地域ごとの単位倫理法人会の設立が急速に進められました。
東京都は、全国の総企業数の約11%が集中する地域。このことから、東京都倫理法人会の会員数を全国倫理法人会会員数の10%とし、キャピタル倫理法人会の誇りと使命感をもって「すべての活動日本一」をビジョンに活動し続けてまいりました。
40年間のうちにのべ12名が会長職を拝命。
第12代髙嶋民雄会長になってからの東京都は、原理原則に沿う運営を心掛け、単会会長選考の厳格化を始め、法人スーパーバイザーを輩出するための法人レクチャラー選定委員会による大胆な若手経営者の登用や、東京都の長期ビジョンの発表、広報戦略の見直しによる広報誌GOOD MORNING、東京倫理アライブの生放送や倫理アライブ10000による新しい普及のあり方を模索しました。

【東京都倫理法人会設立40周年記念式典】

IMG_8711.JPG7月30日(土)の午後、京王プラザホテル南館5階「エミネンスホール」にて、東京都倫理法人会設立40周年記念式典が開催されました。
第1部「式典」は国家斉唱から始まり、藤間秋男幹事長による「東京都倫理法人会40周年の経過報告」がありました。日本の首都にあるさまざまな規模や業種の企業が、まとまりやつながりを作りながら、時代の変化に合わせた普及を試みてきた歴史が語られました。 (一社)倫理研究所 丸山敏秋理事長による「式辞」では、歴代会長との思い出とキャピタル法人会として日本の礼節を取り戻していく中心的な存在であってほしいとの思いが語られました。
IMG_8701.JPGその後、小池百合子東京都知事による「祝辞」をはじめ、この日のために寄せられた祝電も披露。そして、東京都倫理法人会 髙嶋民雄会長より「謝辞」が述べられ、歴代の会長、尽力いただいた役職者、会員への思いを馳せ、感謝の気持ちが会場中に溢れました。
第2部は、40周年記念特別企画、MS朝礼コンテストの決勝戦が行われました。朝礼委員会とモーニングセミナー委員会合同で企画されたこのコンテスト。すべての単会のMS朝礼が審査され、ブロックごとの予選を勝ち抜いてきた代表の3単会、墨田区倫理法人会、湯島倫理法人会、練馬区倫理法人会がマニュアル通りのきびきびとした動作を披露。統一感と活力が溢れる朝礼に会場中が感動し、大いに盛り上がりました。
ADSC09996.jpg実演終了後、第3部の祝賀会に移り、小林良子副会長より令和5年度東京都倫理法人会会長を務めることへの抱負と新年度の方針が示されました。小倉裕美8代目会長による乾杯の発声の後、東京都初代から12代までの歴代会長のご紹介。代表して4代目会長の東京都倫理法人会山田長司顧問の挨拶がありました。
続きまして、入会歴40年の会員企業表彰。代表として北区倫理法人会五十嵐勝昭法人アドバイザーがご登壇され、信用される企業になるためには約束を守ることが大切であると実体験をもとにしたお話が語られました。
ADSC09601.jpgまた、東京都の発展にご尽力いたただいた方々として、豊島区倫理法人会 工藤直彦法人スーパーバイザー、(株)古田土経営・税理士法人古田土会計代表社員 古田圡満氏、練馬区倫理法人会 鴨頭嘉人相談役の表彰もありました。
祝賀会終了間際に、MS朝礼コンテスト結果発表。6名の審査員に会場参加者のWEB投票による1票を加えた審査の結果、優勝は湯島倫理法人会、準優勝は墨田区倫理法人会、練馬区倫理法人会となり、この日のために各々努力を積み重ねてきた姿を盛大に讃えました。
最後に総評として(一社)倫理研究所 那須隆首都圏方面長よりお話をいただき、日髙新作実行委員長による締めの挨拶で閉会となりました。
歴代の会長、役員、役職者、会員が一同に集い、記念すべき年の式を執り行うことで、これまで尽力された方々への感謝と東京都倫理法人会の今後の発展への思いに高揚する時間となりました。

 
 

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