今期終わりの８月６日の達成祝賀会において会員スピーチFestaが計画されています。（会員スピーチFestaについてはGMデジタル版４月号にも掲載）
今回は、会員スピーチの基本的な考え方について、工藤法人スーパーバイザー（以降、工藤法人SV）にお話を伺いました。

会員スピーチについての考え方について

〇会員スピーチは、マニュアルにそって取り組んでいただくのが一番だと考えます。個人的な勝手な解釈をつけたりせず、マニュアルをきちんと読んでそのまま実行していただくことですね。
以前はマニュアルがなかったのですが、現在は全国一斉にこのマニュアルに沿って進められています。基本に忠実になることが大切です。
重要なのが話す時間が「５分程度」となっているところです。 ５分程度ですから、詳しい体験報告などは時間的に難しいと言えます。純粋倫理に無理矢理に結びつけようとしなくてもいいと、考えています。

マニュアルは以下のように書かれています。２~4のような個人的なことでもいいと考えます。但し注意書きには配慮することです。
⚫︎以下、マニュアルより抜粋
　時間は５分以内。自己紹介（会社名、役職、氏名）の後、スピーチを行う。発表内容は
1， 純粋倫理の実践と体験(経緯や経過など)
2， 個人的な実践（将来のゆめ、希望、生活信条、健康法など）
3， 家庭内の実践（家族の美点発見、父母との想いで）
4， 会社の実践（経営理念、社風、社員教育、自社での取り組みなど）

のいずれかの報告をする。但し
1， 特定の政党や宗教については語らない
2， 他人の中傷、批判はしない
3， 特定の商品や団体の意図的な宣伝はしない

会員スピーチについて、実践のハードルを上げなくてもよいと考えています。純粋倫理の体験などは講話で話せばいいのですから。講話に向けてのステップと考えていいと思います。
また、モーニングセミナーのマニュアルの講師の欄に、講師を呼ばなくても会員スピーチを長くしてセミナーをすることも認められています。単会によっては、月１回会員スピーチリレーを取り入れているところもあります。この取り組みもマニュアルに忠実に取り組んだ結果と言えます。ちなみに、倫理に関するビデオ教材の鑑賞も書かれています。例えば、創始者と直接関わられたことのある最後の世代の倫理研究所の研究員である故川崎康雄先生のビデオ教材が使用されています。何事もマニュアルに忠実にと取り組むことが成果につながっている例です。

　会員スピーチに話を戻します。５分以内では事業体験報告をすることは無理でしょう。「実践」と「体験」を分けて考えていいと思います。実践することを人前で話すことを通して、自己革新の入口にしてもらえればいいです。もちろん、法人レクチャラーの講話や事業体験報告をするときなどは、理論的に実践と体験報告までする必要があると考えます。話す方の段階に応じた話ができればいいのです。
会員スピーチフェスタの講評を依頼されています。倫理的であるかを考えて話そうとしなくても大丈夫です。何よりもまず、人としてのまごころから話していれば十分に心に響く話になりますし、結果的に純粋倫理に則った話になりますよ。
例えば、僕は今では会員スピーチをする機会はあまりなくなりましたが、入会当初に母との話をしました。幼い頃、よくひきつけを起こしていた僕が傷つかないように、咄嗟に自分の指を噛ませた出来事のことです。大きくなってからも、母のその指の傷を見るたびに親の偉大さを感じるのです。

今でも、工藤法人スーパーバイザーは超多忙な中で、ご高齢（９０代初め）のお母様をご自宅でお世話されています。母への感謝の思いがにじみ出る話が胸に響きました。モーニングセミナーにおける会員スピーチを大切にしていけば、このような体験談が語られる機会になります。８月６日の会員スピーチFestaもますます楽しみです。

広報誌「GOOD MORNING」2023年6月号　1　2　3　4　5　6　7　8　9　10